JuneBrideに憧れて-特別編-

携帯片手に、私は授業なんか聞かずに あるサイトを見てた。

 ・・楓の・・幻灯・・?







-JuneBrideに憧れて(特別編)





淡い恋の物語-桧野川志保の場合














TheAtName.麻生 勇美







 私、桧野川志保は、これまで取り立てて変わった事はしていなかった。

ただ平凡に、毎日を楽しく暮らせていた。



ただ、少し前に私は考え方が変わってしまった。


 いつからか他人は、私の事を外見だけで判断するようになってしまっていた。

可愛いからと、女友達からは遠ざけられ
 可愛いからと、男からは持て囃される。

私はそんな日々が嫌いだった。



クラスで孤立している中、私は授業も聞かず、あるサイトを覗いていた。


恋の魔法 だとかで、それまで私はそういうのに興味があったし、憧れたりもしたけど

今の私にはそういうの、必要ないかな って思い始めてた。



 信じられる人なんて、どこにもいない・・・。














そんな日々が変わり始めたのは、つい先日の事だった。



 バイト先で偶然見かけた、見知らぬ男の人に 私は恋した。




思わず、バイトを早く切り上げて、その人の後を追った。


 普段そんな事できない私なのに、その時は思わず声をかけてしまった。


「えと・・さっき注文取らせてもらった者ですが・・。」


     「そ・・そうですか・・。」


 急に声かけて、変な人かと思われたかもしれない・・

  顔が赤くなってるのを感じながら、でも 辺りが真っ暗なのに気付いてほっとした。


「この辺に住んでるんですか・・?」


     「ん・・近くはないかな? 遠くもないけど・・。」

「そ、そうですか・・。じゃぁ私、そろそろ帰りますね♪ ありがとうございました。」



   ここで終わる恋だって思ってた。


    この男の人を見た時

       雰囲気って言うのか


  何か、思う所があったのかもしれない。


      でも、ただそれだけで恋が成立するわけなんて無いって、そう思ってた・・。








     「よかったら、送るよ?」





 この一言が出るまでは・・。



「え・・いいんですか?」


    「え・・そちらがよければ?」


「ど、どうぞ。」


  私の顔は、暗闇に紛れて見えないけれど

   私の事を、外見で判断せずに

     こうして接してくれただけでも嬉しかった。

 片時恋した人が

  理想の人だった・・。



  


「あの・・、なんかすいません、こんな所まで・・。」


      「あぁ、いいのいいの。」


「えと・・お家はどちらですか・・?」

      「ファミレスの向こうです♪」


「・・」

      「じゃ、おつかれさま♪」



   ・・優しい人。

 久しぶりに、人の心に触れたような気がする・・。



「-あの・・。」


      「は、はい?」


「よかったら・・電話番号を・・。」




  恋したら、自分でもどうしていいかわからない。


 恋したら、自分でもどうしてそんな事になったのかわからない。




  携帯を持つ手が震えてたけど、私はその夜、勇気を持ってその人に電話した。

   いい人っているんだな・・。







・・そうだ。



 私はふと思い付き、そのサイトを開く。



「・・恋の魔法・・。」


  恋の魔法
  
    ・好意を持つ相手の戸籍に記入されている実名と、誕生日を書き。その下に自分の名前、誕生日を記入して、その紙を燃やすと、その相手と結ばれる。

    ・どんな紙に書いてもかまわない。

    ・異性であれば、どんな状況であってもそれは行使されるが、同姓に対しては適用されない。
 
    ・どちらか片方のみが、この契約を行使しても それは相手と結ばれるまでの時間だけであって、この契約はその後の事を保障しない。

    ・この契約は、自分が、自分の名前を書かないと執行されない。

    ・この契約を執行した後、一週間の間に、起こりうる全ての状況で「きっかけ」が発生する。 しかし、執行した者が、「きっかけ」を利用しないなら、この契約によって結ばれる事はできない。

    ・可能性としては極めて低い物ではあるが、両者がそれを同時に、同じ炎で燃やす事があれば、この契約は両者が死ぬまで持続する。

    ・上記の場合、両者の寿命は、書いた時点での両者の平均寿命をとって決められ、両者は 「同じ場所」「同じ時間」「同じ原因」で死ぬ。



この際、どんな事にでも頼りたかった。

 私は一人で戦えるほど、勇気のある人間じゃない・・。









 数日後、私はクラスの男子に告白されて、また断った。

断る度、私の事を悪く言う人は増えていったけど

  でも、私はそんな事 気にならなくなっていた・・。




・・誕生日・・。


名前は、聞けたけど・・。




 さりげなく聞けば、教えてもらえるよね・・?






私と彼は、もう何度も会っていたし、一緒に遊びに行ったりもするようになった。



 外見が格好いいとか、そういうんじゃない。

雰囲気とか

 振る舞いとか

  彼の至る所から、優しさが伝わってくる・・。






 彼と会ったのは、3月の中盤。




「あみゅ、こんばんわ♪」


  あみゅって呼んでるのは、彼の名前の最初と最後の文字

 あ と み を取って付けたあだ名。

     「しほさん こんばんわ。」

  彼は私と会う時、決まって緊張してる。

   最初はそんな事なかったのに、私の顔見てから緊張するようになったのかな?


やっぱり、私の外見を見て 優しくしてくれたんじゃないんだってわかって、私はそれが嬉しかった。



     「そだ、志保さん 誕生日いつなの?」

「え・・、え・・?」

   急に聞かれてびっくりした。

「2月だよ、あと、さん付けないでいいから・・。」


     「2月かぁ・・。」

     「呼び捨てって、恥ずかしいじゃん・・。」


「どしてそんな事聞いたの?」


     「んやー、俺昨日誕生日だったからさ。」

「え、そうなんだ・・、おめでと♪」


     「ありがと、でも・・、2月かぁ・・。」

「・・?」


     「お祝いするまで、結構待たなきゃだね。」

「あはは・・。」



  誕生日も、案外簡単に聞けた・・。


    後は、紙に書いて 燃やせばいいんだよね・・。








私は帰って、すぐに彼の名前 誕生日と、その下に 私の名前と誕生日を書きこんだ・・。


 こんな事して、効果があるなんて思わないけど


  でも、こんな事にでもすがりたくなる自分がいて・・。





ベランダに出て、その紙を燃やした・・。


  次に彼と会ったのは、3月の末だった・・。





 これまで一緒にいたり、話したりしていてわかった事がある。

私は、彼より一つ年上だって事だ。


 それでもそんなの気にしないで、全部おごってくれたり

メールも、私が寝るまで付き合ってくれたり


優しい彼が好きだった。

  どうしても、忘れられない存在だった。



告白して、断られた後の事を考えるのが怖くて 逃げ出したくなった。

 ・・でも



恋の魔法なんて信じないけど


   私は、運命は信じるよ・・。







私と彼は、最初出会った場所で待ち合わせをした。


 今日告白しようって 決めてた。





     「んと・・それで、今日はどしたの?」

「え・・えっとね・・。」

     「ん・・?」

  顔が赤くなってるのに気付いて、余計に恥ずかしくなる・・。

 いざって時ほど、口は言葉を紡いでくれない・・。


・・私の、バカ・・。


「んと・・ その・・さ・・?」



     「志保・・、無理に今言わなくてもいいよ?」


「・・わかった。」


  ・・だめだな・・私・・。


     「志保、俺も言いたかった事あるんだ。」


「な、なぁに・・?」



  不安で壊れてしまいそうだった・・。


   もしこの恋が失われれば

     私には何も残らない・・。




    





     「んと・・、俺さ、志保の事・・その・・、好きだから・・。」


     「・・付き合ってください。」


「-・・」


「私・・も・・、好きです。付き合ってください・・。」


     「志保・・?」


     「こっち来たかったら、おいで?」


「うん・・。」


 
  彼の胸の中で、ひとしきり泣いた。

    好きな人は理想の人で

  理想の人は、私を好きでいてくれた・・。




     「・・で、言いたかった事ってなぁに?」


   彼の顔を見上げると、彼は悪戯っぽく微笑んでいた。

「・・あみゅのばかぁ・・。」








 おまじないなんて、迷信かもしれないし

   もしかしたら、本当に成功する物なのかもしれない。

でもね、私・・思うんだ。



 このおまじないがなかったら、私はきっと彼に告白する事だってできなかったと思う。

気休めでもいい

 少しの勇気でも与えてくれる、恋の魔法・・。



    最後に彼は、泣きじゃくる私の耳元でこう囁いた・・。


      「大丈夫、ずっと愛してるよ・・。」










製作/編集-Kira_Mizuki
提供:楓の幻灯どっとこむ

この物語は、
事実を元にしたフィクションです。

実在する人物・団体名とは一切関係ありません。







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テーマ : 自作連載小説
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