JuneBrideに憧れて-5-柳川真也の物語。

JuneBrideに憧れて







TheThirdName.柴咲 亜子




   1章-あの人と一緒に



     



   僕の名前は、柳川 真也っていいます。

      深夜 とか書いたりしたらさすがに怒りますよ?




  親の勧めで、今僕は片田舎の進学校に通っています。

    別に、好きで入ったわけじゃないけど、なんか期待されてるし、それなりに頑張ってたりします。








  そんな冴えない僕にも、最近 少し気になる人が出来ました。



    あんまり目立つ感じじゃないけど、でも・・・

  すっごく可愛いと思うんだ









  ほんの少しの時間でもいい… あの人と一緒に過ごせたら・・・。









2章-噂

 
 
  学校で、こんな噂を聞きました。



    「好きな相手の名前と誕生日の下に、自分の名前と誕生日を書いて、その紙を燃やすと その人と結ばれる」



  クラスの噂好きの女子がネットで調べたんだそうな。


 僕は普段から余りそんなものを信じたりしないのだが、今回は違った。


   「わらにもすがる想い」


   こう表現していいのかわからないが、本当にそういう気持ちだった。


  僕は無意識にそのサイトを探していた。












 「あった・・・ これだ・・・。」










   ──相手の戸籍に書いてある実名と誕生日を・・・

       ──可能性として極めて低いが・・・





  『1万人以上の男女から・・・』




 まるで洗脳でもされたかのように見入ってしまう。







 でも、ふと気付く・・・。







   誕生日か・・・ まだ話した事だってないのに・・・。








 『人生そう甘くない。』


    そう、自分にいい聞かせた。





















3章-勇気







  今日は5月16日、よく晴れた青空とは裏腹に、どす黒い雲が全天を覆っていた。











    雨は降らないそうだが、僕は一応傘を持って家を出た。








  教室に着くと、誰かの誕生日祝いをしているようだった・・。



    ──こんな進学校にしては、結構珍しい事してるんだなぁ・・







 「亜子、誕生日おめでと!」









  一瞬耳を疑った。



    こ、こんなに簡単に手に入っていい物なのか・・・?









 僕は、机に入っていたノートからページを一枚破り取り、彼女の名前、そして誕生日を書いた・・。








  「柴咲 亜子 っと・・・」










    その日、僕の予感通り雨が降った。









  家に帰って、その紙を見つめていた。











    「柴咲亜子さんか・・・」








  なんだろうこの感じは・・・


    僕には、この紙を燃やす事ができない・・。










  (こんなおまじないに頼ってるようじゃ・・・ いつまで経っても変わらないじゃないか・・・。)







   



    考えた末、僕はその紙を折りたたみ、制服のポケットに入れた




    



   そして、夜が明けた・・・。



































4章-恋








  その日 僕は彼女に告白した。



      いたって普通に だ。








  「亜子さん・・・。 ずっと前から好きでした、 僕と付き合ってください!」








   こんな事を言う勇気が、僕の中のどこにあったのか教えてほしいくらいに、僕自身も驚いてる。






















  ──真也はまだ眠っている

































5章-告白







   昨日はまさかの夢オチだったが、今日こそ言おう・・・。







  そう思ってすでに半年が過ぎ、2学期に差し掛かっていた。




    でも


  ある日僕は決心した。


    なぜかはわからない。



  でも、なんだろう、不思議と 僕は今そうしなくちゃいけない気がして









  僕は彼女の近くに行き、放課後、校舎裏に来るように頼んだ。


     今までで一番彼女の近くに居た瞬間だろう。












   今まで話した事だってない僕が彼女を呼び出すなんて変な事だとは思う。


     でも、今勇気を出さないと・・・


  一生後悔する気がして・・・。










  放課後、彼女は校舎裏に来てくれた。







 これだけでも十分嬉しいんだ、でも これで終わっちゃいけない。





   「柳川・・・くん・・・?」

      


      彼女だって、どうして呼ばれたかはわかっているハズ・・・

   でも、僕が話さなきゃいけないのに・・・

     全然、声が出ない・・・。





   「どう・・・したの・・? 顔、赤いよ・・?」


      


        ──言わなきゃ、何も変わらない。











       「ぼ、僕は・・・ 柴咲さんの事が好きです!」









   言えた・・・


  もう、返事聞かずに逃げ出したい・・・。







  「あの・・・」



     うぁ・・・ 柴咲さんも顔赤い・・。

         「ぁ・・・えと・・。返事は、今度でいいので・・・・。」


  「ぁ、ぅん・・。」






   返事は怖くて聞けなかったけど、


     気持ちは伝わったんだ・・。




 
   後は、なるようになるよね・・・。



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